抽象的!具体的!

勉強法を聞く本音が「普段は勉強をしていない,そのため試験や受験に間に合わないので,ラクに点数が上がる方法が知りたい」という場合,具体的な学習アドバイスは効果があるどころかマイナスにさえなることもあります。本来,勉強は量を増やすところからはじめ,その後に質を高めていかなければなりません。勉強量が足りない人には学習の習慣を身に付けさせるのが的確な指導のはずです。また,正論を言う必要があっても効果のある時期を考慮するなど,結局は「心」に焦点を当てた指導をしない限り,問題解決は難しいと思います。具体的あるいは抽象的云々という議論は,指導方法の一面でしかありません。