心情!

 

それは,あまりにも多くの受験生が,周囲から本来の受験勉強の邪魔をされているということです。「受験は団体戦」というスローガンのもと,大量の宿題をこなさなければならない…「偽物の模試・教材」で,形式だけ真似た内容のものをひたすら解く…本試とは趣旨の異なる模試の判定で,受験校のアドバイスを受ける…自分の希望とは無関係な大学・学部・学科を,偏差値のみで提示される。ーーーこれが本当に教育なのでしょうか?ーこれが結果の出る受験対策なのでしょうか?ーこれが正しい進路指導なのでしょうか?---受験は「個人戦」です。集団が個人を犠牲にしてはなりません。もちろん,頑張り合う集団の相乗効果が大きいのは事実です。そのことと受験指導内容を統一することは別問題です。強制しなければやらない,何をやっていいのか分からないからやることを用意してやっている…など低次元の発想で宿題を出して管理する…入試で問われている「考える力を伸ばす・自立を促す・発信力を高める」という理念と真逆の指導で,一体何をしたいのでしょうか。また,本人の意思に真摯に向き合わず,あたかも作業していると言わざるを得ない無難な進路に誘導する。これで本当に「指導者の言葉の重み」を自覚しているのでしょうか。いくら大学入試改革で「センター試験」が「共通テスト」になったとしても,現場が変わらなければ「子どもたちのための教育」にはなりません。すべて「大人の都合の指導」と言われても仕方がないのが現状です。私たちが,生徒以上のプレッシャーで「受験」を研究し対応することは当然のことです。受験期の多忙さで,そのストレスを生徒に向けたり,中途半端な受験対策をすることはやめていただきたい。これが多くの生徒が思っていてもなかなか口に出せない心情です。