現実!

これだけ情報が豊富な世の中であてっも,解決できない課題がたくさんあります。ということは,どんなに知識を増やしても,どれだけ質の良い情報を得たとしても,それだけではダメだということになるのではないでしょうか。もしそうであれば,教育の場では,知識を身に着けさせることを第一の目的にすべきではないはずです。しかし,現状は相も変わらず,宿題を大量に出し,作業を強いて,生徒は点数で評価されます。これでは勉強の喜びなど,湧くはずもありません。学年が上がるにつれて学習意欲は低下し,大学進学希望者だけが,進学のためだけに偏差値とにらめっこして自分を追い込み,苦しい受験勉強?(作業)をする。このような学習環境で,学んだ知識を生活の知恵に変えて,厳しい現実社会でたくましく生きる力は養われるのでしょうか?ー--学習を強制したり管理しなければ気が済まない日本の教育の根源は一体どこからくるのでしょう?ー--私はその大きな原因が「人間不信」から生じていると考えています。疑うから強制し管理する,信じることができないから成長を待つことができない。現実が厳しいから「希望」が持てないのではなく,信じることができないから「希望」も見えない。「希望」は「信じる」ことからはじまるのです。