例えば、「成績を上げる」また「入試に合格する」など、目標そのものだけが、努力の価値になりがちだということです。もちろん、目に見える形で結果を出すことは大事ですが、それだけに目を奪われてしまうと、途中の過程(日々の頑張り、人としての成長など)が粗末になってしまう危険性があります。ここから、「手段を選ばない」などの極端な考え方が生み出される可能性もあると思います。大人が、このことを増長させてはいけません。子どもの「途中の姿」を的確に見る「心の目」を、私たちが鍛えていかねば、歳とともに取り残されていく存在になってしまうでしょう。